<   2014年 09月 ( 11 )   > この月の画像一覧

夜明け前の星空     ≪   アケボノソウ   ≫



森の奥の小さな流れの縁に咲く花

そこは静かな夜明け前の宇宙(そら)
薄明かりの中に星型の花が瞬いています。

花びらの先にある細かい斑点を、夜明けの星にみたてて付けられた名前の アケボノソウ(曙草)
ロマンチックな名前です。

眺める私も空想の世界
穏やかな音のない空をゆるやかに羽ばたきます。
何もかも忘れて・・・

夢ならば覚めないでほしい・・・曙の空の心地よさ
しらじらと夜が明け、星の瞬きはうすれ、流れの音に我にかえり・・・

アケボノソウのやさしい微笑がまぶしく感じた目覚めです。



花言葉は、 今日も元気で、初恋



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by soyokaze-1020 | 2014-09-29 18:29 | 植物 | Comments(10)

夏の記憶     ≪   ツリフネソウ   ≫



生い茂る樹木の下の草むらは薄暗く、木漏れ日がゆらめきます。

秋のやさしい風が木の香りを注ぎながら通り過ぎました。
久々に爽やかな心地よい昼下がり~!

なだらかな道沿いの林床に小さな灯りが見えます。

まるで提灯に灯を点したような ツリフネソウ(釣り船草)
いつ見ても不思議なユニークな姿ですね。

すでに果実も膨らんでいます。
もっと熟しますと触れればたちまち弾けて種が飛び散るのですよね。

子供の頃に、ホウセンカの実に触れ、手の中で弾ける感触が面白くて遊んだ夏の日を思い出します。

山地の林床は薄暗い海・・・
ツリフネソウは、静かに夏の日の記憶へ向かって出航していきます。



瀬は迅し釣船草の揺れもせず       森田 峠



花言葉は、 私に触れないで下さい、詩的な愛


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by soyokaze-1020 | 2014-09-27 21:13 | 植物 | Comments(10)

しずかにつつましやかに・・     ≪   ゲンノショウコ   ≫



足元の草むらからそっと顔を出す可憐なお花
小さいながらも整ったお顔はまるで園芸種の雰囲気です。

優しくつつましやかな佇まいは、茎が細く地表を這うように咲き、気をつけなければ踏み倒されそうに楚々としています。

ゲンノショウコ(現の証拠) 、花姿に似合わず厳めしく堅苦しい名前!
下痢止めの煎じ薬として有名な民間薬で、飲めばたちまち治る・・それが何より現の証拠だと云うことが、名前の由来だとか・・!?

この子にとっては、思いもよらない名前かも~?

7月頃から咲き始め、今は特徴ある果実も共に見られます。
果実はお馴染みの ミコシグサ(神輿草)、 
種子を飛ばした後の形がお神輿の屋根を連想することから呼ばれていますが、
ここでは僅かで、まだ準備中・・・

草むらのお祭りはこれからのようです。



ぱっちりとひらきてげんのしょうこかな     青柳志解樹  



花言葉は、 心の強さ



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by soyokaze-1020 | 2014-09-25 18:12 | 植物 | Comments(8)

露の精     ≪   ツユクサ   ≫



去年ミゾソバが群れていた小さな湿地の水溜り
周りは草刈がされていて、姿が見えません。

ハグロトンボが羽を休め、やさしい秋の陽射しが辺りを包み込む静かな時間
空の色の花びらが、風に揺れてきらめき、小さく吐息をもらしています。

ツユクサ(露草) は、朝に咲き夕べには萎むはかなき花、

万葉の頃からこの美しい青色の花をツキクサ(着草)と呼び、摺染(すりぞめ)に用いられていたそうです。
けれど摺り染めても、まもなく色が抜け褪せてしまう儚さ・・・
そんなことから、万葉集では儚い恋の歌の題材になっています。

『花では無い、あれは色に出た露の精である』 明治の文豪 徳富蘆花の言葉です。

道端のどこにでもある草花なのに、古から今に至っても人の心を魅了してやまない花です。

露の精の切ない吐息は、私のこころの谷間に響いてきます。



露草を面影にして恋ふるかな      高浜虚子




花言葉は、 恋の心変わり、尊敬



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by soyokaze-1020 | 2014-09-22 18:40 | 植物 | Comments(10)

悲しい恋     ≪   マンジュシャゲ   ≫



里山の田の畦道や野を赤く染めながら マンジュシャゲ(曼珠沙華) が秋を運んできました。

かつては田を縁どり美しいパッチワークのような光景が、秋の風物詩でした。
時代の流れで田んぼの区画整理がすすみ、この花も疎らになり
それでも、土手や川岸の石垣の隙間などから茎を伸ばし、赤い炎を燃やしています。

この花は、一本の茎を共有しながら、葉と花はけっして出会うことがありません。
花は葉を想い、葉は花を思い焦がれていることから、「想思華」とも呼ばれます。

この花の装いは、心の奥底に秘めた情念の炎・・・
華やかな笑顔が、私には哀しみを湛えているようにさえ見えます。

マンジュシャゲが野や里に朱を散らしますと、爽やかな風とともにしのびやかに秋が訪れます。

物思う秋・・・

私は秋の風にメルヘンの世界へといざなわれ、哀しみを纏いながら彷徨い消えてしまいたくなります。



曼珠沙華ひたくれなゐに咲き騒(そ)めく野を朗かに秋の風吹く      伊藤左千夫



花言葉は、 悲しい恋、想うはあなた一人



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by soyokaze-1020 | 2014-09-20 20:03 | 植物 | Comments(8)

秋の香りの中で・・・     ≪   マルバルコウソウ   ≫



体調不良が長引き、気分は滅入るいっぽう・・・
空は高くなり、秋風が爽やかなこの日、思い切って里山に出かけました。

河川敷の土手には先客が~!?
久々のカメラ散歩で、ちょっと慌てて切ったシャッター
チョウさんの大アップ! もっと退いた絵にしたかったのになぁ・・・^^;

訪れたのはお昼過ぎ、
マルバルコウソウ(丸葉縷紅草) は、萎む体制になっています。
朝はもっと元気なはずなのですが、ちょっと残念。

まわりの草に絡みつき、緑の野でこの小さなオレンジ色はとても目立ちます。

風が頬をなでながら過ぎていきます。
秋の香りです・・・



花言葉は、 私は忙しい、紙一重



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by soyokaze-1020 | 2014-09-18 09:25 | 植物 | Comments(8)

初秋のきらめき     ≪   センニンソウ   ≫



秋の日差しが川面の上を踊るように輝いています。
私の散歩は、この小さな川沿いを北へ南へと歩くことです。

岸辺の草や、対岸の木に絡みついた蔓性の植物・・・
真っ白な花は センニンソウ(仙人草)
ひときわ目立ち風に揺れています。

地面に蔓を伸ばし、這うように花を咲かせた子も、岸辺から川を覗き込む子も、木に絡んで空を見上げる子も・・・

みんな澄み切った秋の光を受けて、川面のキラキラに合わせ踊っています。



花言葉は、 あふれるばかりの善意、安全、無事



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by soyokaze-1020 | 2014-09-13 22:44 | 植物 | Comments(10)

秋風の散歩道にて     ≪   ニラの花と虫たち   ≫



川沿いの散歩道はすっかり秋めいて、風が川面を小刻みに震わせながら渡っていきます。

岸辺の斜面に今年も可憐な ニラノハナ(韮の花) が群落をつくりました。

花が咲くまでは、ここに韮があるとは誰も気づかないでしょう。

星型の花の群れは、白い小さな星を散らしたようで、
散歩する人々を清々しい気分にさせてくれます。

人だけでなく、虫たちにも大人気~!

今朝は雨が強く降り、花散歩を諦めていましたが、午後から晴れ~!
風が秋草を揺らす昼下がり、韮の花に集まる虫さんたちと遊んだひと時です。


韮の花まひる老けゆく刻の見ゆ       きくちつねこ



花言葉は、 星への願い、多幸



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by soyokaze-1020 | 2014-09-11 23:05 | 植物 | Comments(8)

たおやかなシベの魅力     ≪   クサギ   ≫



花が少ない夏の時期、野山を明るく彩るこの花は貴重です。

この花の魅力はなんと云ってもシベ・・・
近づかないと判らないけれど、その佇まいに私は魅了されます。

雄シベと雌シベ、それぞれに課せられた使命で営む姿は、たおやかな優しさで溢れています。

8月の半ばに森の入り口で出会った咲き始めの クサギ(臭木・常山木)
百合に似たよい香りがして蕾も瑞々しく、
これから様々な表情を見せてくれると、心待ちにしていました。

あれから半月余り、思いがけず寝込んでしまい・・・^^;

昨日、久々に散歩道をわずか数分歩いて
エメラルド色した実をみつけました。
(ラスト2枚)

日中はまだ汗ばむほどですが、お日さまの光は確かに秋色をしています。
季節は駆け足で過ぎていきますね。



行き過ぎて常山木の花の匂ひけり        富安風生
(俳句の季語では常山木と書いてクサギと読みます)



花言葉は、 運命、治療



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by soyokaze-1020 | 2014-09-09 23:42 | 植物 | Comments(10)

深緑の中にたたずむ     ≪   カノコユリ   ≫



森は緑が深く濃くなりました。
そこにたたずむ目立つ花、自然の中で造花を思わせる華やかさです。

花びらが反りかえり、赤い斑点を鹿の子絞りに見立てた カノコユリ(鹿の子百合) 

この子を初めて知ったのは、育った地のお寺にありました。 
花の美しささえを知らない幼い頃、墓参に訪れ、その美しさに目をみはりました。
私の百合の原点は、鹿の子百合だと今更ながら思います。
遠い故郷の地では、普通に自生していたような?

ここで、緑の中でひたすらに愛くるしく咲く子に出会え、
想いはあの夏の故郷へ・・・
あつい懐かしさを覚えます。



不要なる富みと誇りよさはあれど威厳を持ちてカノコユリ紅し      鳥海昭子



花言葉は、富みと誇り、威厳



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ブログ先輩のshizenkazeさんが寄せられた名句を
お許しを得てデジブックに纏めました。
癒しの時をご一緒にできたらと・・・




Published by デジブック
by soyokaze-1020 | 2014-09-07 21:54 | 植物 | Comments(6)