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霧雨の中の乙女たち     ≪   ツリガネニンジン   ≫



家を出る時、空はうす曇り・・・
何とか持ちそうだと、淡い期待を持っていましたのに~!?
山のお天気は、まことに気紛れです。

怪しい雲が低く垂れこめ、やっぱり大粒小粒の雨になりました。

やっと一日のお休み日がもらえましたのに・・
一時間強かけてやって来たのですから、引き返さずに花撮り続行です。

霧雨になったのを見計らい、歩き始めた道脇に ツリガネニンジン(釣鐘人参) が寂しげに微笑んでくれます。

山の霧が一瞬、目の前のこの子を撫でるように流れていきます。
霧の雫をまとった姿は、もの悲しくなるほど美しく、雫がお似合いの乙女たちのよう

彼女たちが鳴らす小さなベルの音は、秋を呼び寄せるシンフォニーです。



(略)
  さうしてどうだ
  風が吹くと 風が吹くと
  斜面になったいちめんの釣鐘草(ブリュ-ベル)の花に
  かがやかに かがやかに
  またうつくしき露がきらめき
  わたしもどこかへ行ってしまひさうになる・・・
(略)
                    宮沢賢治   詩「山の晨明に関する童話風の構想」より



花言葉は、 詩的な愛、優しい愛情

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by soyokaze-1020 | 2014-08-29 19:19 | 植物 | Comments(10)

熟女たちの集い    ≪   キツネノカミソリ   ≫



梅雨時より雨の多い八月、列島各地で猛威をふるっていますね。 
被害に遭われた方々へ心よりお見舞い申し上げます。

我が家の菜園は、例年より草の勢いが半端でなく手に負えなくなりました。

土手の草も勝手気ままに生い茂り、元気そのもの~!

その 草ジャングル からすっくと花茎を伸ばし、鮮やかなオレンジ色の花が咲いています。

面白い名前の キツネノカミソリ(狐の剃刀) 
マンジュシャゲに先立って咲く、ヒガンバナ科のお花です。

濃いみどりの中に、いきなり現れる橙赤色のしなやかな花姿、色っぽいですねぇ~^^
妖しいほどになまめかしい熟女たち・・・

見つめる私に目もくれず、ないしょ話に夢中です。

この花が咲きますと、秋はもうそこまで・・・



怖れては遠目にみたる花なりきキツネノカミソリ群れる初秋      鳥海昭子
ぽつと日の当たるきつねのかみそりよ                   石田郷子



花言葉は、 妖艶



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by soyokaze-1020 | 2014-08-27 21:46 | 植物 | Comments(8)

夢は夜ひらく     ≪   ネムノキ   ≫


山の上の空は、透きとおり秋風が吹いています。

羽状の濃い緑の葉をそよがせ、波立つ海
葉叢の上に点々とついている淡い紅の花は ネムノハナ(合歓の花) です。

時はごご三時過ぎ、 
一日花のこの子たちは、赤と白に染め分けた絹糸状のシベを閉じながら、地上に舞い落ちる準備しています。

ネムノキ(合歓木) は、日が落ちて夜になると葉は合掌して眠りに入り、葉と交代するように花が咲きます。
さながら “ 夢は夜ひらく ” ・・・でしょうか?

先端を紅色に染めながら、命の輝きを待つ蕾が見えます。

人が見ても見なくても、山の中で日々この子らしい営みを繰り返す姿が魅力です。

ラストは、我が家の合歓の花、ノウゼンカズラに光を遮られ、やっと咲いてくれました。
いつもお寝坊さんで、遅咲きの夢見る子です。


ほほゑみといふしづけさに合歓の花      坂本宮尾
高枝に花めぐりあへり午下の合歓      飯田蛇笏


花言葉は、 胸のときめき、夢想


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by soyokaze-1020 | 2014-08-21 22:55 | 植物 | Comments(10)

深窓の令嬢     ≪     ヒオウギ   ≫


ある時はギラギラ太陽の下、ある時は台風余波の雨の下でも、華やかな笑顔の花
今年も、我が家の庭で ヒオウギ(檜扇)の花が咲きました。

手入れをしないままの庭は、雑草天国~!
扇を開いたように広がる葉は草にまみれて姿は見られませんが、
枝分かれした茎の先端に、夏日を集めたようなオレンジの花弁がまぶしい~☆

古代、疫病を鎮めるために厄除けの花として飾られたというこの子、
名前の由来などを調べますと、雅な万葉の絵図をイメージしますが、
彼女たちの後ろはブロック塀!
足元は雑草だらけ~!

とても深窓の令嬢たる環境ではありません。
事情があるため手入れ不足とは云え、心が痛みます。

空が明るくなる時刻、オシロイバナが眠りにつく隣で、お嬢様たちは目覚めます。
精一杯光を浴び、時を謳歌して、夕方には身を捩りながら散る一日花
秋に漆黒の実を結び、命を紡ぐ姿が愛おしいですね。


花言葉は、 個性美、誠意


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by soyokaze-1020 | 2014-08-19 20:40 | 植物 | Comments(6)

ひと夜かぎりの美しさ     ≪   オシロイバナ   ≫



抜いても抜いても毎年ふえ続けます。

ブロック塀を背にして、大株になるのはちょっと困りものなのですが、
勝手なもので、花の時期が楽しみな オシロイバナ(白粉花)

今年も午後4時になるのを待ち構えて、仄かな香りを放ちながらお目覚めです。

夕方には美しい花の色で、夜中には甘美な香りで夜行性の虫を惹きつけるのだそうです。
この花に来ている虫さんに出会ったことはないのですが・・・

私は、この子のシベが面白くて、レンズを向けます。
時間をずらして眺めますと、あたかもダンスをしているように、佇まいが異なるのです。
歓喜ではなく、しとやかな舞いでしょうか?

その美しい舞いも、ひと夜かぎり・・・

朝には萎んでしまう儚い命です。



おしろいは父帰る刻咲き揃ふ    菅野 春虹


花言葉は、 内気、あなたを思う


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by soyokaze-1020 | 2014-08-11 22:36 | 植物 | Comments(8)

3時のあなた     ≪   ハゼラン   ≫



かつてTV番組のワイドショーで20年もの間続いた番組の“3時のあなた”
勤めに忙しくTVを観る暇などなく内容は記憶にないのですが、番組タイトルだけは何故か鮮明に覚えています。

この花は、その“3時のあなた”の言葉通り、まるで時刻を計ったように午後3時に咲きます。

まるい小さな蕾が時間になると一気に爆ぜるように開く ハゼラン(爆蘭)
雑草らしからぬ愛らしさに、苗を戴き育てましたが1年で絶えてしまいました。

ガッカリでしたが、今年ラッキーなことにまたプランターごと戴きました。

諸事情で、菜園も花壇も世話をする時間が取れず、菜園横のブロック塀の前に、放置のまま・・・
そこにたくさん花を付けてくれました。

禍を転じて・・と云いましょうか、この花は加湿に弱く水遣りは控えめなほうが良いのだそうです。

私は、今は草引きも花がら摘みも出来ませんが、猛暑に喘ぐ花や野菜に水遣りだけはやみくもにたっぷりと・・・

ハゼランの性質も考えずに与えた水遣りが、絶えてしまった原因だったようです。
繁殖力が強いとは云え、庭やプランターでは手をかけすぎないことが良いようです。



花言葉は、 永遠にあなたのもの、真心



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by soyokaze-1020 | 2014-08-09 21:55 | 植物 | Comments(8)

ときめきの灯り     ≪   フシグロセンノウ   ≫


木陰の濃い緑の中に鮮やかに灯りが点っています。

木漏れ日がゆれ、その度にきらきら輝く花は フシグロセンノウ(節黒仙翁)
この花色は山野草とは思えない華やかさです。

美しい朱色に私のカメラは惑わされます。

光を追えば、花も葉もテラテラと苦笑い・・・!!
陰の子を狙えば、ふくれっ面・・!
アンダーで撮れば、無口で無表情・・・!
♪~ どうすりゃいいのさ~、 思案橋・・ ~♪   なのです(・´з`・)

狭い散策路沿いで目立つこの花を、右に左に位置をかえ工夫しましても
満足な姿を見せてくれません。

まったくの木陰でも、濃いみどりの中にちりばめたように咲く朱色のこの花を
胸のときめきの灯りとして、表現したかったのですけれど・・・


うすぐらい林道は登り道にしてフシグロセンノウきっぱり赤し     鳥海昭子


花言葉は、 恋のときめき、転機


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by soyokaze-1020 | 2014-08-07 21:43 | 植物 | Comments(10)

あぶくの夢     ≪   シモツケソウ   ≫



散策路に倒れるように咲いている花の群落
遠目には キョウカノコ ではと思いましたが、佇まいが違うような・・?

フツフツと沸き出でる泡のようなお花です。
花だけ見ますと判りづらいのですが、葉が掌を広げたようなモミジ型
シモツケソウ(下野草) ですね。

まだ咲き始めなのかビーズ玉のような蕾が愛らしい~♪

この花に向かいますと、なぜか“あぶく“のイメージが~?
瞬時に消えてしまう泡に想いをよせて、健気に微笑む花の姿

その想いは、かつて見た夏の日の夢・・・
あぶくの夢ものがたりです。



ひっそりと袋小路の昼さがりシモツケソウの花咲きいたり       鳥海 昭子
下野草雲のごとくに咲いてをり                       飴山 實


花言葉は、 ひそかな恋、自由


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by soyokaze-1020 | 2014-08-05 22:15 | 植物 | Comments(8)

おぼつかない記憶~^^;     ≪   モナルダ   ≫



見覚えのある花の群落があります。
モナルダ・・? モルダナ・・? カタカナの名前は紛らわしくて出てきません^^;
苛立ちます~!!

緋赤の花で「タイマツバナ(松明花)」を思い出しました。
検索しますと「ベルガモット」・・? 記憶にない言葉

属名は『モナルダ』・・スペインの植物学者の名前にちなんで
英名は『ベルガモット』・・香りが柑橘系のベルガモットに似ている為
和名は『タイマツバナ』・・赤色の細い花弁がタイマツが燃えているように見えることから
※また、別名の『ビーバーム』は、開花時期が長く、ミツバチ(ビー)の蜜源植物として利用されるようになったため、

あ~ぁ、しんど~!
おつむの記憶回線がこんがらがって、おぼつかなくなっています・・・^^;

ビーバームの名の通り、どの群落にもミツバチさんが忙しそうでした。



花言葉は、感受性豊か、安らぎ


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by soyokaze-1020 | 2014-08-03 22:25 | 植物 | Comments(8)

アンバランスでも美しい姿    ≪   シキンカラマツ   ≫



散策路沿いに美しい花を見つけました。
すっくと伸びた茎の先に、小花が円錐形をつくっています。

背丈は2mちかく、ひとつひとつの花の小さいこと!
けれど美しい色で存在感があります。

足元のプレートに  シキンカラマツ(紫錦唐松 )キンポウゲ科  とあります。
初めてきく名前・・・

福島、群馬、長野の3県の限られた所に分布している花だそうです。
ここは標高が高い植物園、環境が似ているのでしょうね?

地面近くの株の根元は、マツカゼソウ似た大型の葉を広げています。

そこから空に向かって伸ばした茎の先に、1cmほどの花をちりばめて
何ともアンバランス・・・

散策路の斜面を利用して見下ろして眺めますが、立ち姿が上手く捉えられません。

紫色の花びら(実際には萼片で花弁はないそうです)、錦色のシベ、で漢字表記は 紫錦唐松(しきんからまつ)
少々堅苦しい名前ですが、花の雰囲気が判るようです。



花言葉は、 華やか



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by soyokaze-1020 | 2014-08-01 21:59 | 植物 | Comments(8)