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森公園の小さな美人    ≪   セトウチホトトギス   ≫


森公園のなだらかな上り坂を歩いてみました。
去年初めて出会った花を探します。

草薮の中からそっと顔を出している子を見つけました。

セトウチホトトギス(瀬戸内杜鵑草)、瀬戸内海を囲む近畿から中国地方及び四国に至る地域に分布する地域限定のお花です。

ホトトギスの仲間のなかでは、花姿が楚々として特に可憐な佇まいが好ましいです。

まだ花数が少なく、林縁の草陰にポツリ・ポツリと見えるだけでしたが、
今年も出会えて良かった~! 

何しろ、この子は僅か3日間の命なのですもの!



花言葉は、 夢よりも素敵な現実


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by soyokaze-1020 | 2012-09-29 18:00 | 山野草 | Comments(14)

秋へのいざない    ≪   ツリガネニンジン   ≫


風がすこし涼しくなりました。

里山の土手などから幽かに鐘の音が聴こえてきます。

この子たちが咲きはじめますと、愈々秋の入り口ですね。
ツリガネニンジン(釣鐘人参) は、秋へいざなう役目を負っているようです。


(略)
さうしてどうだ
風が吹くと 風が吹くと
斜面になったいちめんの釣鐘草(ブリューベル)の花に
かがやかに かがやかに
またうつくしく露がきらめき
わたくしもどこかへ行ってしまひさうになる……
(略)                        
                          宮沢賢治 詩「山の晨明に関する童話風の構想」



まだ残暑を引きずっている私も、ツリガネニンジンにいざなわれて、
秋への街道をトボトボ・・・

どこかへ行ってしまいたい・・・     衝動に駆られます。



花言葉は、 詩的な愛、優しい愛情


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by soyokaze-1020 | 2012-09-27 18:00 | 心の庭 | Comments(6)

心に落ちた涙色    ≪   ツユクサ   ≫


万葉の頃から人々を魅了してやまない可憐な花

ツユクサ(露草)は、朝結んだ露が、昼を待たずに消えてしまう、
そんな儚さからつけられた名前だそうです。

初秋の気配をのせた涼風が、優しく流れはじめた朝の草むらに、小さな青い蝶の舞が見られます。


一日の始まりは希望の光で溢れているはずですのに・・・
この魅力的な青い色は、深い哀しみを漂わせています。

哀しみが深ければふかいほど、この花の色はどこまでも青く・・・
心に落ちた涙色のようです。



「月草のうつろひやすく思えかも 我が思ふ人の言も告げ来ぬ」
                         坂上大嬢 (万葉4-583)



花言葉は、 恋の心変わり、小夜曲 


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by soyokaze-1020 | 2012-09-25 18:00 | 心の庭 | Comments(8)

夏と秋のはざま    ≪   クズ   ≫


お彼岸に入ると幾分涼しさを感じますね。
里山の田も畑も道端の草木も、しのびよる秋を待ちわびているようです。

長すぎた今年の夏・・・
灼熱の太陽は、身も心も容赦なく焦がしたまま、やっと、過ぎ去ろうとしています。

土手の草や立ち木を覆い尽くして、電柱にまで這い登り クズ(葛)の花が咲いています。

この日はまだまだの残暑!
熱風に喘ぐ木の葉の間から、綺麗な赤紫の花がゆらり~ゆらり~!

この子の別名は 「う・ら・み・ぐ・さ 」 ・・・!
何となくオドロオドロシイ~名前です。

漢字表記は「裏見草」、 葉の裏が白みがかり風に吹かれると目立つのが語源のようです。



 「秋風の 吹き裏返し 葛の葉の 葉の裏見れば 恨めしきかな」
                            平 貞文(古今823)


花言葉は、 芯の強さ、治癒


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by soyokaze-1020 | 2012-09-21 16:00 | 心の庭 | Comments(10)

流れを見下ろす紅い星   ≪   マルバルコウソウ   ≫

川の土手の草むらの中の紅い星!
今年も逢いに行ってきました。

空は怪しげな雲が広がり相変わらず不安定なお天気。

マルバルコウソウ(丸葉縷紅草)は、一日花で、午後にはしぼんでしまう性質があります。
咲いているものは僅か~!

周りの草や杭、錆びついた鉄柵などに絡みつき
身を焦がすような紅色に染まりながら川を見下ろしています。



時の流れに・・・

浮かんだり沈んだりしながら

遠くに去っていく厳しかった夏の面影を

ただ、黙って見送る姿に哀愁が漂って・・・



花言葉は、 紙一重


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by soyokaze-1020 | 2012-09-18 18:00 | 夢の中 | Comments(10)

湿原に白い小さな翼~!    ≪   サギソウ   ≫

初めて出かけた山あいの小さな湿原です。

林の中の細い道を潜って行きますと、薄暗い木立の中で ヒカゲチョウが出迎えてくれました。
サトキマダラヒカゲ でしょうか? 
シックな衣を着けて淑やかな舞姿でしたのに撮れた絵は一枚だけ~!

林をぬけると小さな湿原がありました。

新聞記事によりますと サギソウ(鷺草) が見頃だとのことです。

鉢植えのものは見たことがありますが、自生の子たちに会うのは初めてです。

他の草にまみれて小さな白い鳥の羽ばたきが見えます。

神秘的ですが、絵にするには・・?  困惑です。



花言葉は、  夢でもあなたを想う  清純   


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by soyokaze-1020 | 2012-09-16 18:00 | 心の庭 | Comments(12)

可愛い小鳥    ≪   ヤマガラ   ≫

森公園の入り口に一本の エゴノキがあります。
猛暑で散々傷めつけられた葉の下に、鈴のような可愛い実がぶら下がっています。

ヤマガラの姿が見えます。
一日中、何度も往復して大好きなこの実を森に運ぶのだそうです。

まだ実は弾けていませんが、「アッという間に実はなくなってしまいますからね、いいときに来られましたね」
森の案内人の方は話してくれました。

まだ、残暑は厳しいですけれど、久々の小鳥さんとの対面で、気分も高揚~♪

癒されました。

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by soyokaze-1020 | 2012-09-14 19:14 | | Comments(10)

晩夏に燃ゆる    ≪   キツネノカミソリ   ≫

ローカル線の電車に乗って40分、里山まで出かけました。
キツネノカミソリ(狐の剃刀)の群生があるというのです。

小さな雑木林の林縁に燃えるようなオレンジ色が揺らめいています。

物の影をクッキリ落とす昼下がり
光と影の対比が強くて撮るには難儀な条件です。

近寄ってみますと、花は終焉に向かっていました。
これは、8月24日に撮影したものですが、果実を結んでいるものもあります。
この花は果実ができるものとできないものが有るそうです。

めらめら燃える情炎に見えるのは、咲ききって最後の輝きを放っているかのようです。

なんとも妖しげな美しさです。



一週間後、ここの花はすべて刈り取られたと聴きました。

花の終焉の輝きは、心に沁みるものがあります。



花言葉は、 妖艶


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思いがけず長い夏季休暇になってしまいました。
充電器の不具合で、心と身体の充電が上手くいかずに晩夏を迎えてしまいました。
いまだ充分とはいえませんが、不定期更新で力を取り戻したく思います。
よろしくお願いいたします。

by soyokaze-1020 | 2012-09-08 18:00 | | Comments(12)

夏の終わりのエピローグ

夏雲がたつ高い空に 冷気をまとった大きな風が

自由気ままに吹いています



地上の熱気は まだ冷めやらず

地面を這うようにあえぐ風は 小さな渦をまきながら

肩を奮わせ咽び泣きしています



夏の終わりは まもなくだというのに

いっこうにその気配をみせない野原


暑すぎた夏の想い出に まとわりつかれたその風は

頭をもたげ 遠く霞むメルヘンの丘をめざします


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小道の両脇の 傷んだ草花の花びらや 小枝の先の虫食いの葉


風の小さな渦巻きは それらをそよりと揺らしながら

喘ぎあえぎ通り過ぎました




風の通り道には

はらり はらりと落としていった 夏の想い出が

儚い泡となって 消えてゆきました


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高い空の上から 地上を見下ろしていた大きな風は

爽やかに秋をふりまきながら 静かに去っていきました



そうして 季節は確実に移ろい

まもなく おだやかで閑かな秋が もうそこまで・・・


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地上で喘ぎながら渦巻いていた 傷ついたあの風は 宵闇に包まれたその日の夜半に

やっと、小高いメルヘンの丘にたどりつきました



幼き頃の想い出に浸りながら 高い空を見上げると

キラキラ光る小さな星が ひとすじ尾を引いて 夜空の彼方へ落ちて  消えていきました


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深い溜め息をついてその風は

やがて・・・


渦巻くことをやめて 季節の移ろいに身を任せ そよそよと吹きはじめました

ありし日の姿のままに・・・




なにごともなかった 夏の終わりのエピローグ



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by soyokaze-1020 | 2012-09-07 12:00 | 夢の中