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新緑の山を彩る    ≪   タニウツギ   ≫

山は若葉が色を増し、緑が次第に濃くなってきました。
少し前までは、白い花が目だっていましたのに、今は優しいピンクのこの子が目を惹きます。
谷の流れの淵や崖、混み合った広葉樹の斜面などから顔を覗かせて
初夏の佇まいを見せています。

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タニウツギは日本海側の多雪地帯に多い落葉低木だそうですが、
平地より3・4度も低い山の上では車で走っていますとあちこちの緑の中に美しいピンク色を溶かし込んでいます。

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山あいの集落ではそろそろ田植えも始まりのどかな光景が見られる頃、
この花は、開花期が田植えの時期と重なることから「田植え花」、「早乙女花」と呼んでいる地域もあるそうです。
その一方で「火事花」などと呼び、忌み嫌う地方もあると記されたサイトもありましたが、
私は、美しい所だけを心に刻んでいきたいと・・・!?

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谷を覗き込んだり、崖を見上げたり、2・3箇所に車をとめて撮ってみました。
命の勢いをそのまま映したような鮮やかな花色は初夏の山沿いの道に優しげでした。

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たにうつぎ(谷空木) ・・・ 吸葛(すいかずら)科  タニウツギ属
山の「谷間」に多く生え、茎の中が空洞の木であるところから「谷空木」の名がついたようです。

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by soyokaze-1020 | 2011-05-31 20:11 | 植物 | Comments(12)

おとぎの国の秘密の花園    ≪   クリンソウ   ≫

山に雲が下りてきて、霞んで見えます。
時折、絹のような柔らかな雨が辺りをしっとり包み込んでいました。
木々の若葉も草もお花も雫を含んで瑞々しく、季節の移ろいに身を震わせて喜んでいるようです。

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クリンソウがこの辺りにあるらしい・・?
噂を聴き山に入ってみましたが、このお天気だし、人影らしきものは見えません。
腐葉土を敷き詰めたような湿った窪みに、お花畑が広がっていました。
うっそうとした木々の下で華やかな色をしたこの子たちの饗宴の世界です。
サクラソウの仲間だという知識しかなかった私は、背丈が高い逞しささえ感じる姿にちょっと驚きました。

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それにしても園芸種のような華やかさ!
純粋な日本の野草だといいますが・・!?
標高1000メートル近い山の窪みの中で、人も入らないこの地が彼女たちの楽園なのでしょう。
おとぎの国に迷い込んだ私は、秘密の花園でのひと時をこころゆくまで楽しみました。

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クリンソウ(九輪草)・・・ 桜草(さくらそう)科。花が段々に輪生(りんせい)し、茎を伸ばしながら下から段になって 次々と咲きます。
名前の由来 ・・・ 輪生する花の幾段にもなった様子が、お寺の五重塔などの頂上にある柱の飾り 「九輪」に似ているのでこの名になったと言われます。

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by soyokaze-1020 | 2011-05-30 18:13 | 山野草 | Comments(10)

揺らめく水面に    ≪   スイレン   ≫

名もない池です。 (おそらく私が知らないだけですが・・・)
奥のほうには水上ゴルフ場があるといいます。
ここの道路からは確認できませんが・・?
私は、この花を見たくて立ち寄りました。
何の情報もないまま、去年出会った場所だというだけで、様子見のつもりでした。

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梅雨入りをして大型の台風が接近していることもあり、
空はどんよりしています。
一年前はTV番組「モネの水の庭」を観て、衝動的にここを訪れました。
六月末の蒸し暑い日でした。
驚いたことにその時よりもっと沢山の花が見られます。
スイレンの花期を知りませんでした。
五月から十月なのだそうです。 結構長いのですね?

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花はその時の状況、光や風、時間などにより、さまざまに表情を変えます。
光の画家「クロード・モネ」は、自宅の庭園の池に浮かぶ睡蓮に魅せられ晩年は睡蓮のみの描写・表現に没頭したといいます。

移ろう水面やそこに反射する陽光、色鮮やかなスイレンの花、揺らめく水草、
花を眺めながら、僅かしか知らないモネの絵を思い浮かべますが、
諦めて、一匹だけ見つけたイトトンボを追っかけてみました。
やっととまってくれましたが、お花がない所・・!?
花に目を移すと優しい微笑を返してくれたように思いました。

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スイレン(睡蓮) ・・・ヒツジグサ科 水草(宿根草) 原産地は世界の熱帯及び温帯地方
別名・・・ウォーターリリー   朝開いて午後には眠り、三日ほど咲くのだそうです。

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by soyokaze-1020 | 2011-05-29 20:15 | 植物 | Comments(12)

初夏の水辺    ≪   アサザ   ≫

小さな溜め池です。
夏から秋にかけて咲くというアサザを見に寄ってみました。
ちょっと早いかも・・? と、思いながら、
ルピナスを見た帰路途中に様子だけを見ようと・・。
夕方から雨の予報で、午後3時過ぎ、空も雲が怪しくなっています。


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小さな黄色い花が少し咲いていました。
この花はかっては水辺をおおいつくすほどの大群落をつくっていたといいます。
さまざまな環境の変化で絶滅への道を辿っている水草のひとつだそうです。
花は半開きの状態でしたが、一日花で夕方には萎むのだそうです。


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初めて出会った花ですが、10分も経たないうちに雨が降ってきました。
早々にひきあげましたが、かなり貴重な植物のようですね?
豊かな水辺の再生と生物多様性の保全をめざし「アサザプロジェクト」を組んで群落の復活に取り組んでいる所もあるようです。

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アサザ(浅沙・阿佐佐) ・・・ 三槲(みつがしわ)科。アサザ属。多年生の水草です。
別名 「花蓴菜(はなじゅんさい)」 若葉は食べられるそうです。

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by soyokaze-1020 | 2011-05-28 20:38 | 植物 | Comments(12)

希望を託して・・・!?    ≪   ルピナス   ≫

山あいの静かな里はこの時期、多くの人々で賑わいます。
40アールの休耕田に色とりどりの花が咲きそろうからです。
この日も、平日にもかかわらず、観光バスツアーの方々やカメラマンのグループ、家族連れで賑わっていました。

ルピナスは、フジとは逆に上に向かって咲くことから「昇り藤」の別名もあります。
地中海、北米、原産のマメ科のお花です。
いかにもそれらしい花姿です。

地方で地域を活性化するためには、さまざまな工夫と知恵が要ります。
都会の大きな公園とは比べられない規模ですが、
少しでも元気な地域にしたいという願いをこめて、この辺りでは珍しい 「ルピナス」 を植えたのだそうです。

入梅前の曇り空のこの日、
整列して植えられた花を見ながら・・・
青空も光もないし、人が多いうえに幟まであげて、花撮りには最悪条件!?
ちょっと不満足な気持ちで帰路に着きましたが、花を見ている人々の笑顔を思い浮かべますと
これはこれで良いことなんだ! と、気持ちが満たされてくるのを感じています。

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by soyokaze-1020 | 2011-05-27 21:33 | 植物 | Comments(10)

森の中に舞う白い蝶    ≪   ガクウツギ   ≫

木立の中の斜面に白い蝶の乱舞を見ました。
先日訪れた時には見なかった光景です。
あれから僅か一週間しか経っていませんのに、刻々と森の表情は変わっていきます。

白い蝶の正体は・・・

ガクウツギ(額空木)です。
コガクウツギより花も大きくて目立ちます。
ガクアジサイ(額紫陽花)に似た白い装飾花と、ウツギ(空木)に似た茎葉をしたユキノシタ科アジサイ属の落葉低木、
名前の由来もそこからだといいます。

花だけ見ますと、不揃いのガクアジサイのようですね。
装飾花の萼片は3片が大きくなっていますが、大きさがばらばらなのが特徴だそうです。

緑の中の白い花は爽やかで目を惹きますね。
美しいチョウの舞い、暫く見とれていました。

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by soyokaze-1020 | 2011-05-26 20:52 | 植物 | Comments(10)

しずやしず しずの~    ≪   フタリシズカ   ≫

名前に魅かれるお花です。
先日森の奥の杉林の仲にひっそり佇んでいました。
花が開いてなく、次回を楽しみにしようとその時はご挨拶だけにしました。

フタリシズカ(二人静)は、センリョウ科の多年草です。
静御前の霊とその霊に憑かれた菜摘女(なつめ)が舞を舞う姿にこの花を見立てて、フタリシズカの名が付いたのだそうです。

名前をつけた方、想像力豊かですよねぇ~!

サイトでは
茎頂に、長さ3~5cmの穂状花序を1~5個(普通は2個)直立して出し、白色の米粒のような3mmほどの花をまばらに多数つける。
花弁はなく、雌シベを雄シベが丸く抱くように包み込んだ形となっている・・・!? などと・・。

2度目に訪れた時も、花こそ沢山立ち上がっていましたが、姿は変わらず・・?
ブログ画で見ているヒトリシズカが頭にありましたので
てっきりブラシ型の花が咲くものだとイメージしていました。
花は開かないのです。

でも、私はこの花姿のほうが好ましく思えます。
薄明かりの林床で静かに舞う二人静、すっかり魅せられました。

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by soyokaze-1020 | 2011-05-25 21:16 | 山野草 | Comments(10)

チャンスとタイミング    ≪   エゴノキ   ≫

このお花はとても短命です。

咲き始めたからと、撮りに行けば既に散り始めています。
去年も撮り逃がしてしまいました。
今年こそは・・! と、気をつけていましたのに、
街なかの住宅の庭のものは、既に盛りを過ぎています。

下向きにぶら下がった2cmほどの白い花、
散歩時にこの木の下を見上げながら深呼吸して通るのが好きです。
花の形のまま散るのも何だか良い感じです。

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森の入り口にあるエゴノキを2度も見に行きました。
最初はまだ蕾も膨らんでなく、レンズを向けませんでした。
1週間後も開いたものは少なく、その中から花を選んで撮ってみました。

花撮りに限らず「 チャンスとタイミング 」について考えさせられます。
絶え間なく押し寄せてくるチャンス!
それを引き寄せ自分に取り入れるタイミング!
僅かな違いで 進む道 が決められてしまいます。

私の前にあるこの道は、
私がタイミングをみて選んだチャンスだったのだと・・・!

そう自分に言いきかせて進むしかありません。

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by soyokaze-1020 | 2011-05-24 21:15 | 樹木 | Comments(14)

華麗な花姿なのに・・・!?    ≪   ジャケツイバラ   ≫

初夏の風が渡る緑の山々で、黄色のこの花は目を惹きます。
長さ30cmにもなる花穂が葉の上に天を仰いですっくと立っています。
大きな樹木の華麗な花に見えますが、蔓性の落葉低木、マメ科の植物で、急傾斜地や河原などに生育しているそうです。

私は、この時期に山の所々を彩っている華やかな黄色で気がつく花です。
見た目にはとっても華やかな美しいお花なのですが・・・!?

ジャケツイバラ(蛇結茨)は、枝がもつれながらくねっているさまを、
ヘビが絡み合っている様子に見立てて名付けられたそうです。
枝や幹には鋭い刺がビッシリ、しかも葉の裏側の葉軸や葉柄には逆刺があり、
それを使って他の樹木に絡み這い登って行くのですね?
刺は1cmほどもあると言いますから、うっかり触ると皮膚に食い込み大変なことになります。
まるで天然の鉄条網のようだとも言われています。

美しいものにはあまり近寄らないほうが良い・・? 警告かも~^^


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by soyokaze-1020 | 2011-05-23 20:40 | 植物 | Comments(10)

夏の訪れ    ≪   ヒメウツギ   ≫

山に入ると新緑が美しく、それに負けまいと白い花が自己主張するように色々な佇まいを見せてくれます。
このお花も、流れの淵の石積みの所や、斜面の岩場辺りでこぼれるように咲き揃っていました。

清楚な白い花は、夏の訪れを告げる空木(うつぎ)の仲間、
ヒメウツギ(姫空木)です。
ユキノシタ科のウツギ属、原産地は日本、か細い枝ですが暑さ寒さにも強いのだそうです。

蕾はまるで小さな真珠を散りばめたようです。

ただ、木陰の花ですのに白は飛びやすく、半分以上使えない絵、
最後の一枚にやっと光が来ましたが、美しい色が表現できません。
未だに悩みが多いカメラ散歩です。


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by soyokaze-1020 | 2011-05-22 19:56 | 植物 | Comments(12)